企業・法人用のビジネスパソコンの選び方!コスパの高いおすすめPCも紹介

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こんにちは。銀河(@ginga_noguchi)です。

  • 仕事用のパソコンを買い替えようと思っているんだけど、どれを買えばいいのかわからない
  • キッティングの業者に見積もりをお願いしたけど、本当にこれでいいのか不安
  • ハイスペックの必要はないが、古くて安っぽいのもイヤだ

パソコン本体が安くないことはもちろんですが、一度買ったらそれなりに長く使うことを考えると失敗したくないですよね?

僕は仕事柄いろいろなデバイスに触れますし、仕事抜きでもガジェット類が大好きです。そのため多くの情報を集め、自分にとって最適な機材を購入し、仕事環境を作ってきました。

そんな僕はクライアントから「パソコン買い換えたいんだけど何がいいかな?」といった質問を受けることが多いです。今回もそんな問い合わせをいただいたので、クリエイターPCや、ゲーミングPCではなく、企業のオフィスワーク用のおすすめPCを紹介します。

この記事でわかること
  • 法人・ビジネス用のPCの選び方
  • ビジネス用PCの必要スペック
  • ビジネス用のおすすめPC
これを見ればOK
目次

条件・仕事環境

  • 作業は基本的にオフィスワークのみ
  • 重たい作業(クリエイティブワーク)はしない
  • Zoomなどのオンライン会議は頻繁にする
  • OSはWindows

業者にPC買い替えの見積もりを依頼したところ、一台のPCを提案されたが、これが良さげかどうか相談したいとのことでした。今回は提案されたこのPCが最適なのか、もっとおすすめできるPCがないかを確認します。

提案品:LenovoのThinkCentre Neo 50s Small

メーカーLenovo
型番ThinkCentre Neo 50s Small
本体価格140,360円
OSWindows11 Pro
CPUi5-12400
GPU内蔵
メモリ8GB(DDR4)
ストレージ256GB NVMe SSD
光学ドライブ+ 4,400円
カードリーダー+ 1,100円
無線LAN+ 4,400円(Wi-Fi 6)
合計金額150,260円

提案されたのはLenovoのビジネス用PC『ThinkCentre Neo 50s Small』です。Lenovoは中国とアメリカに拠点を置く、PCの世界シェア1位の企業です。

2022年第3四半期の世界シェア率(出典:IDC

2022年国内シェア率(出典:MMRI

ちなみに日本国内シェア1位のNECのPC部門会社「NECパーソナルコンピュータ株式会社」と「レノボ・ジャパン合同会社」は2021年7月に合併し「NECレノボ・ジャパングループ」となっています。また、2位の富士通のPC部門会社「富士通クライアントコンピューティング株式会社」もLenobo傘下企業です。

中国製だとか国産だとかいう話は置いておいて、純粋にスペックと機能、価格におけるコストパフォーマンスを判断します。

ビジネス用PCの選び方

OSの決め方

OSは現行のWindow 11 Proです。WindowsのOSは2種類あり、

  • Home:一般向け
  • Pro:ビジネス向け

となっています。今回ご相談ただいたクライアントは事業規模が大きいのでPro版ですが、ビジネス利用であっても中小規模であればHomeでじゅうぶんです。

Pro版をおすすめする人・企業
  • BitLockerを使いたい
  • 大量のPCを導入するので一括設定・管理したい

Windows 11 HomeとProの機能比較

機能11 Home11 Pro
BitLockerによるデバイス暗号化
デバイスの暗号化
デバイスを探す
ファイアウォールとネットワーク保護
インターネット保護
保護者による制限と保護
セキュアブート
Windows Hello
Windows情報保護 (WIP)
Windowsセキュリティ

Pro版のみの機能

表だけだとよくわからないと思いますので各機能について少し解説します。これらの機能が必要なければビジネス利用でもHomeでじゅうぶんです。

BitLockerによるデバイス暗号化

PCを起動するごとにドライブにロックがかかります。パスワードを入力しないとデータの格納されたドライブにアクセスできませんので、紛失や盗難時の情報漏洩リスクを軽減します。

また、PC起動時のアカウントログインにはパスワードを設定している人は多いと思いますが、万が一PCを分解され、SSDやHDDを抜き取られたらデータの読み取りが可能になってしまいます。BitLockerではドライブにロックをかけられるので、このような場合の情報漏洩リスクを軽減できます。

ただし、ロック解除に48桁のパスワードが必要となりますので、逆に思わぬ場合にロックがかかり、パスワードがわからないとなると、復旧はほぼ絶望となりますので注意が必要です。パスワードのバックアップをとり、場合によっては印刷して保存しておいてもいいでしょう。

Windows情報保護 (WIP)

これはPC内を「業務用」と「個人用」の領域を分離して管理する機能です。たとえば業務用の領域にあるファイルを、個人用の領域のフォルダやアプリ、SNSなどにコピペできなくするといったものです。

先ほどのBitLockerは外部からの漏洩リスク軽減、こちらのWIPは内部からの漏洩リスクを軽減するといったイメージですね。

割り当てられたアクセス・キオスクモード

割り当てられたアクセスとは、ローカルのアカウントに対して特定のアプリしか使用できないように制限するものです。キオスクモードに設定するとデバイス上で1つのアプリしか使用できませんので、タスクバーもメニューバーもありません。

イメージしやすいのは公共施設や飲食店などです。PCやタブレットなど、端末は誰でも使えますが、できることが限定されていますよね。

動的プロビジョニング

企業が社内向けにPCを大量に導入するとき、個別に設定すると膨大な時間を消費し非効率です。そんなとき基準となるマスターPCをセットアップし、残りをクローン化してコピーする機能です。

AzureによるEnterprise State Roaming・Azure ADのサポート

Azure Active Directory(Azure AD)というマイクロソフトの提供するクラウドサービスを使用し、別のPCにログインしたときでも同じ環境を利用できる機能です。利用するにはAzure ADの登録が必要です。

グループポリシー

特定の部署やグループに対してルールを設定して一元管理できる機能です。たとえば特定のフォルダへのアクセス権限や、プリンターの出力先などです。

また、グループ単位で共通のデスクトップ環境を使用させることもできますので、複数人物に応じて設定を分けて1つのPCを共有することができるようになります。

MDM(Mobile Device Management)

MDMを導入することで管理者によって、複数のデバイスの一元管理ができるようになります。設定、セキュリティ、アプリ、システムアップデートなどをリモートで管理できるので、私的利用の抑制などにも効果があります。

Active Directoryのサポート

Active Directoryとは同一ネットワーク上にあるデバイスの情報を一元管理できる機能です。具体的には

  • ユーザー情報
  • IPアドレス
  • プリンタなどのハードウェアの設定
  • アクセス権限

などです。たとえばシングルサインオンの設定をグループ単位で管理者が設定するといったことができます。

ビジネス向けWindows Update

システムアップデートは、バグの解消や最新のセキュリティ対策などのために重要な作業のひとつです。この機能を使うことで、どのデバイスをいつ、どのようにアップデートするのかを一元管理できます。

CPUの決め方

提案されたPCに搭載されているCPUはIntelの第12世代のi5-12400です。

Intel Core i5-12400の基本情報

コア数 / スレッド数6コア / 12スレッド
定格クロック2.50GHz
PBP65W
キャッシュL3:18MB
ソケット形状LGA1700
最大ブーストクロック4.4GHz
内蔵グラフィックUHDグラフィックス730
発売時期2022年1月
PASSMARKスコア19,474

前モデル11世代11400も6コア12スレッドだったので、スペックに大きな変化がありません。また、i5は現行である13世代が非常に強力なので、コスパが悪い気がしてしまいます。

スクロールできます
i5-11400i5-12400i5-13400
コア数 / スレッド数6コア / 12スレッド6コア / 12スレッド6コア / 16スレッド
定格クロック2.60GHz2.50GHz2.50GHz
PBP65W65W65W
発売時期2021年3月2022年1月2023年1月
PASSMARKスコア17,10319,47425,305

ただし、ビジネス利用であればさほど影響はないかと思います。

GPUの決め方

ゲームや動画編集、3DCGやCADといったクリエイティブワークでは非常に重要となるGPUですが、オフィスワークであればほぼ必要ありません。GPU非搭載モデルであればスリムタイプなど小型ケースのPCを選ぶことができます。

メモリの決め方

オフィスワークであれば8GBほどあれば足りるかと思います。4GBでも足りそうですが、Zoom会議やブラウザで複数タブを開いて情報収集などを考えると8GBは積んでおきたいですね。

ストレージの決め方

ストレージはデータファイルを保存する領域ですね。書類などの資料であれば提案されたPCの256GBでもじゅうぶんですが、最近は写真や動画を保存することもあるので500GBは欲しいかなと感じます。

ただし、僕はPCに直接保存するのが好きじゃありません。買い替え時にも面倒ですし、データのクラッシュが怖いのでクラウドや外付けのSSD、HDDに保存することをおすすめします。

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ビジネス用PCのその他機能・オプション

光学式ディスクドライブ

世間的にはあまり使用されなくなったCD・CD-Rですが、ビジネスですとまだ出番があったりします。PCに搭載されている(またはカスタムでつけられる)場合はつけておくほうが無難ですね。

ただ、読み取りエラーや、トレーのは排出エラーになったりもするのでUSBの外部接続タイプでもいいと思います。

カードリーダー

カードリーダーも同様ですね。スマホやデジカメのデータを移行するのに出番があります。こちらも外部タイプでもOKです。

その場合はPC本体のUSBのスロット数にも注意しましょう。

PCにUSB-C端子があれば、僕も持っているSATECHIのカードリーダーがスタイリッシュでおすすめ。UHS-II対応なので映像や写真を扱う人にもおすすめです。

無線LAN

Wi-Fiによる無線接続です。ノートPCなら受信アンテナがついていますが、デスクトップでは非搭載の場合も多いです。カスタムで追加できる場合もありますが、USBの子機アンテナをつけてもOKです。

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ただし圧倒的に有線接続が安定して速いのでおすすめです。

銀河のおすすめPC

おすすめPC①ドスパラのSlim Magnate IM

1つめのおすすめPCは、ゲーミングPCやBTOパソコンの大手ドスパラのビジネスモデルPCです。

メーカードスパラ
型番Slim Magnate IM
本体価格94,801円
OSWindows11 Pro
CPUi5-13400
GPU内蔵
メモリ8GB(DDR4)
ストレージ500GB NVMe SSD
光学ドライブ+ 3,000 円
カードリーダー搭載不可
無線LAN+ 8,000 円(Wi-Fi 6)
合計金額105,801円

CPUは13400、SSDは500GBなので、提案されたPCの完全上位互換になります。カードリーダーだけ別途購入の必要がありますが、それを含めても50,000円ほど安く購入できます。

おすすめPC②DellのVostro

2つめのPCはDellのビジネスPC『Vostro』です。DellのPCは購入時のカスタマイズ性が低く「欲しい構成のPCがあれば」選択肢に入ります。

メーカーDell
型番Vostro
本体価格87,499円
OSWindows11 Pro
CPUi5-13400
GPU内蔵
メモリ8GB(DDR4)
ストレージ512GB NVMe SSD
光学ドライブ内蔵
カードリーダー内蔵
無線LAN内蔵(Wi-Fi 5)
合計金額87,499円

CPUは13400、光学ドライブもカードリーダーも無線LANもすべて搭載なのに値段も最安という圧倒的コスパのPCです。ただしWi-Fiは1世代前のWi-Fi 5ですのでご注意ください。

おすすめのビジネス用PCの比較表

以上の3品をまとめるとこのようになります。

スクロールできます
提案品銀河のおすすめ1銀河のおすすめ2
メーカーLenovoドスパラDell
型番ThinkCentre Neo 50s SmallSlim Magnate IMVostro
本体価格140,360円94,801円87,499円
OSWindows11 ProWindows11 ProWindows11 Pro
CPUi5-12400i5-13400i5-13400
GPU内蔵内蔵内蔵
メモリ8GB(DDR4)8GB(DDR4)8GB(DDR4)
ストレージ256GB NVMe SSD500GB NVMe SSD512GB NVMe SSD
光学ドライブ+ 4,400円+ 3,000円内蔵
カードリーダー+ 1,100円搭載不可内蔵
無線LAN+ 4,400円
(Wi-Fi 6)
+ 8,000円
(Wi-Fi 6)
内蔵
(Wi-Fi 5)
合計金額150,260円105,801円87,499円
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