どうもこんにちは。銀河(@ginga_noguchi)です。
今回は僕が大好きでめちゃくちゃおすすめしている人気テーマ『SWELL』について語ろうと思います。というのも先日、SWELLテーマがリリース4周年ということで開発者の了さんがツイートされていました。
で、その夜に「なぜSWELLが成功できたのか」というテーマで、ご自身で自己分析したブログを更新してたんですよね。その内容がおもしろかったことと、僕としても
- なぜSWELLがこんなにも愛される人気のテーマとなったのか
- なぜ僕がここまでおすすめするのか
というのを語りたくなったというわけでございます。
- 今SWELLを使ってるけど、正直イマイチ魅力を感じていない人
- SWELLが気になっているけど、買っても失敗しないのかどうか不安な人
- すでにSWELLを使用していて僕同様にめちゃくちゃ愛している人
そんな人たちに魅力が伝わればなと思います。ではいきましょう。
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1. リリースのタイミングが最高だったこと
開発者の了さんは「運が良かった」と言っていますが、WordPress5.0のリリース直後のローンチ、これはかなり戦略的ですよね。しかもGutenbergリリース前ということは、いくら世界シェア断トツ1位のWordPressとはいえ、圧倒的に情報量の少ないときに開発していたことになります。
日本語での情報なんてさらに少ないでしょうから、めちゃくちゃ大変だったんじゃないですかね。そんな中で開発した努力の賜物だと思います。
2018年12月、ついに「WordPress5.0が発表、そしてリリース」となったわけですが、この発表、つまりブロックエディタのリリースは当時めちゃくちゃ不評でした。
僕もその内のひとりでした。僕はWordPressは2007年ころから触れてきていますが、初見では普通に記事を書くことすらままならないほど意味不明なものでした。
WordPress5.0にアップデートしました。
— 銀河|WP歴15年 (@ginga_noguchi) December 7, 2018
話題の新エディタ「Gutenberg」は見た目も機能も従来と全然違うので慣れるまでかなり時間がかかりそう
テーマやプラグインの更新も待った方が良いところもあるのですぐに更新しなくていいかも
「は?なにこれ」となってそっこーでバージョンを元に戻したのを覚えています。すぐにClassic Editorプラグインもリリースされ、当時のブロガー、アフィリエイター、制作者のほとんどがインストールしたんじゃないかなと思います。
つまり、SWELLのローンチはブロックエディタの発表直後だったとはいえ、追い風にはならなかったんですよね。
SWELLの「ブロックエディタ完全対応」というコピーは、ブロックエディタそのもののが受け入れられて初めてプラスになりますから。
それなのになぜ「タイミングが最高」なのか
ブロックエディタが不評すぎて、ブロックエディタ対応の競合テーマもリリースされなかったし、既存テーマが「アプデでブロックエディタ対応しました」のようになることも少なかったんですよね。つまり競合テーマがあまり出てこなかった。
当時の人気テーマと言えば、無料ならSTINGERとSimplicity、有料であればTCD系、権威、Affinger、OPENCAGE 、ビジネスサイトやホームページに使えるのはBizvektorあたりでしょうか。あとはバズ部のXeoryなんかですかね。
このあたりがブロックエディタに寄ってこなかったことで、SWELLのポジショニングが確立された感じがあります。
そうは言っても大手や既存のテーマが舵を切ってこない方向を進み続けるのは勇気のいる行動だったともいますね。
2. ブロックエディタが初心者に受け入れられやすかったこと
ブロックエディタは不評だったと言いましたが、それは既存のユーザや制作者からです。はじめてWordPressに触れる初心者ブロガーは、旧エディタを知らないので関係ありません。
そこで強みになるのが、SWELLにはワンクリックでデザインを変えられるプリセットが多く搭載されていたこと。
- WordPressは初心者には難しい
- 敷居が高い
- なかなか続かない
と言われた原因ってデザイン部分なんですよね。初心者が「WordPressでブログを始めます」ってなったときに、なんとか頑張って、ドメインとサーバー契約して、WordPressインストールして、テーマインストールして、記事書けます。
ってなっても記事書かないんですよ。僕の体感では8割ぐらいの人が見出しのカスタマイズしてたんですよね。昔のテーマって見出しにデザインされたものが少なかったから、太文字で大きくなって下線つくだけみたいのがほとんどでした。
STINGERのチェックアイコンの見出しがうらやましくてなんとかCSSのコピペで頑張ってみたり、サルワカさんのブログ見たりとかして、ほとんどの人が見出しのデザインに注力してました。で、質問くるんですよ。
どこどこのブログ見てCSSコピペしたんですけどうまくいきません。WordPress難しいです。
って。ブロガー、アフィリエイターの作業ではなく、デザイナーやコーダーの作業してるんだから難しいに決まってますよね。気になる気持ちはわかるけど、やるべきことはそこじゃないだろと。
ブログで成果出したいなら記事を書かなければ1円の売上にもなりません。インストールから1か月以上たってもまだカスタマイズでつまづいて泥沼にハマってたりとかあるあるでした。
「まずは100記事」
界隈ではよく聞く言葉で、量より質だとかなんとかいろいろあるけど、間違ってないと思います。それぐらい書いて初めて見せ方やデザイン、レイアウトなど決めていった方がよっぽどすっきりまとまります。
見た目だけ気にしてグローバルナビに
- プロフィール
- 旅行
- グルメ
- 節約術
- 子育て
みたいに項目作ってあるけど、中身はなにも無いみたいな。
気持ちはわかるんですよ。でもそれじゃ成果は出ませんし、効率悪いよって話。
で、このCSS泥沼問題を超簡単に解決してくれたのがブロックエディタとSWELLなんです。
これさえ使ってればCSSをいじらずともおしゃれでいけてるデザインにすることができます。
3. トップページのレイアウトも組みやすいこと
ブロックエディタの恩恵で大きいのが「ブロック」で概念をくくることでレイアウトが簡単に組めるようになったこと。いまでこそ当たり前に2カラム3カラム、それ以上は自動に改行されたり順番入れ替えたりなんてやってますが、これらは旧エディタではできないことでした。
まっさらな開発用の固定ページ広げて、テキストエディタ(コードエディタ)でHTML直接打ち込んでCSS書いて……というのが当たり前でした。そもそもWordPressはもともとブログ用のシステムです。
ブログ=Web上の日記、つまり時系列順に並ぶのが当たり前ですので、アメブロやnoteなんかと同じように最新記事が上から順に並ぶ仕様でした。WordPressで企業のホームページを作られたりもするのは、アメブロなどのブログサービスと違って「固定ページ」があるからです。
で、「この固定ページを必要とするのは企業などのビジネスユースだから、これをうまく使うにはHTMLなどの専門知識が必要ですよ」ってのが本来の仕様です。SWELLとブロックエディタはこの概念をぶっ壊して、超簡単にレイアウトを自由に組めるようにしたんです。
SWELLがなかったら「サイト型トップページのブログ」なんて言葉は生まれてなかったんじゃないかなと思うぐらい、「ブログ」と「ホームページ」というのは離れているものでした。これまでのテーマでサイト型的なレイアウトが組めたのなんてBizvektorとバズ部のXeory Extensionだけだったんじゃないかな。
大きなメリットでもあり、デメリットでもある
さきほど話した通り、SWELLを使えばCSSを使わなくても簡単にデザインを変更できるし、レイアウトも自由に簡単に組めます。このことで「ブログ楽しい!自分だけのオリジナルサイト作れる!」となったのは非常に良いことです。
ですが、デメリットでもあると僕は思っています。それは「組む必要のないレイアウトを無駄に組んでしまうから」です。どういうことかご説明します。
これもさきほど話したグローバルナビの例と同じなのですが、レイアウトが自由に組めることで、無駄にカテゴリを分散させてカラム組をしてしまうことです。記事が少ないうちであれば、本来のブログのように時系列で並んでいるだけのほうが、目的の記事を見つけやすい場合があります。
ブログだけでなく、企業や店舗のホームページでもそうですが、トップページのみに注力しがちです。トップページ → 内部コンテンツや下層ページと作るよりも、下層ページ → コンテンツを整理するためのトップページと作ったほうがスムーズの場合があります。
何度も言いますが、大事なのはコンテンツですからね。
4. 開発をアプデに全振りしてくれていること
僕としてはこれがかなり大きい。
SWELLはマジで開発とアプデに命かけてると思う。今まで数十万円と数十のテーマ使ってきたけど、その沼もSWELL使って完結した。
— 銀河|WP歴15年 (@ginga_noguchi) August 14, 2020
しかもこれで100%GPLでサブスクじゃないとか控えめに言って神。 https://t.co/qUR8TtKOXL
たとえばさっきのSTINGERであればAFFINGERになり、現在は6まで出ています。SimpicityはCocoonが後継ですね。
TCD社は業種ごとにターゲットを絞ってこれまで100個ぐらいのテーマをリリースしてますし、OPENCAGEも「アルバトロス」、「ハミングバード」、「スワロー」と新テーマのリリースでした。「STORK19」だけはアプデでブロックエディタ対応となりましたね。
最近ではブロガーに人気のテーマJinが、ブロックエディタ対応の後継テーマJin:Rをリリースしましたが、アプデではなく新テーマであったことで、既存ユーザーから残念がられていました。今では絶対的王者で終われる立場のSWELLですが、他テーマの機能やユーザーからの要望、世の動向などから、常に進化し続け追従を許さない状況となっています。
アプデの回数とTwitterとの相性
開発者の了さんご自身も言っていますが、エゴサもめちゃくちゃしていたそうです。
- SWELL使ってたらこんなバグがあった
- WordPressアプデしたら仕様が変わった
- 自分でカスタムしたけど公式アプデで実装を所望
などといったユーザーの情報をキャッチし、すぐに実装できるものは対応してアプデリリース、その後も細かく修正といった流れがめちゃくちゃ早いです。
超リアルタイム!こういうアップデートが早いところがSWELLを推す最強の理由!https://t.co/AQEwVZu0Cy https://t.co/LWCyaDZ6w4
— 銀河|WP歴15年 (@ginga_noguchi) November 4, 2022
ここから報告ツイート → ユーザーが「早い!最高!」とリツイートの流れがめちゃくちゃ好きです。
SWELLは最高だが万能で最強なわけではない
かん違いしないで欲しいのですが、SWELLは本当に最高のテーマです。ただし、どんなひとがどう使うにもSWELLが一番というわけではありません。
たとえばブロックエディタ対応の先駆けといえばSnow Monkey。こちらも素晴らしいテーマで僕もよく使います。
SWELLとの棲み分けとしては
- ブログ・アフィリメインのテーマだけど、コーポレートや店舗サイトも作れる
- ビジネスサイト向けで、専門の制作者による高度なカスタマイズもできる。情報発信もできるけどパターンやデザイン性は少なめ
ブログテーマであれば、SangoやSTORK19といった既存の人気テーマがアプデでブロックエディタ対応しましたし、Jin:Rもリリースされました。AFFINGER6の動向も気になるところでしょう。
ビジネスサイト+ブログであればEmanon Premiumもかなり便利で強いです。少しクセがありますがDigiPress社のオリジナルブロックは数も機能も段違いで、僕もSWELLに実装してほしい機能もあります。
ですので、ご自身の目的、やりたいことにあったテーマ選びが重要です。「まだなにもわからない」という状態であればSWELLにしておけば失敗は少ないはずです。
SWELLとブロックエディタでホームページを作ろう
はい、ということで今回はWordPressテーマSWELLがなぜ人気でおすすめできるのかという理由についてお話しさせていただきました。開発者の了さんあらためて4周年おめでとうございます。
繰り返しますが、ブロックエディタとSWELLを使えばちょっとしたホームページの制作は、さほど難しくはありません。15年前に僕が触り始めたときはこんなこと全くできなかったので、ホームページを作るとなったら専門の業者に頼む必要がありました。
もしもあなたが、個人事業主や中小企業の経営者で、ホームページにあまり予算が使えないのであれば、骨組みは自作するのも1つの手です。50万円でフルスクラッチでホームページを作っても集客できるかは別の話です。
であれば、ホームページは頑張ってSWELLで自作し、プロモーション用の動画制作やSNS、広告、SEO用のライティングなど、コンテンツに50万円かけたほうが集客の可能性がグッとあがりますからね。しかも業者で制作すると保守やメンテナンス費用が毎月かかりますが、SWELLであれば買い切りで高頻度のアプデ付きですからコスパは最高ですよ。
- ホームページ制作で失敗した
- せっかく作ったのに成果が出ない
- 作ったけど放置してしまった
あなたがそうならないように、僕の15年で何度も失敗した経験から得た答えを出し惜しむことなくお話しています。