ヒップホップ数珠繋ぎは編集長で元DJの銀河がおすすめの音楽を気まぐれで紹介するコーナーです。「温故知新」をキーワードにサンプリングの元ネタ、ヒップホップの歴史や文化を発信していきます。
今回はTom Tom Clubのシングル『Genius of Love』です。関連楽曲なんかも合わせて紹介しているので、お気に入りの楽曲、元ネタやサンプリングの経緯、ヒップホップの歴史や文化に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
Genius of Love / Tom Tom Club
楽曲詳細
タイトル | Genius of Love |
アーティスト | Tom Tom Club |
プロデュース | Chris Frantz / Steve Stanley / Tina Weymouth |
収録アルバム | Tom Tom Club |
リリース | 1981 |
レビューと解説
Tom Tom Club(トム・トム・クラブ)はアメリカのロックバンドTalking Heads(トーキング・ヘッズ)のメンバーで、ドラムのChris Frantz(クリス・フランツ)とベースのTina Weymouth(ティナ・ウェイマス)夫妻による、分家的なサイドプロジェクトバンドです。
ちなみにトム・トム・クラブとはトーキング・ヘッズがよく利用していたバハマ諸島にあるCompass Point Studios(コンパス・ポイント・スタジオ)に併設するリハーサル施設の名前だそうです。日本では米米クラブの名前の由来になったとも言われています。
本曲『Genius of Love』はそんな彼らの1stアルバムに収録された人気曲です。邦題『おしゃべり魔女』として日本でも人気となり、2009年にはSONY(ソニー)のPSP(プレイステーション・ポータブル)のCMにも使用されています。
覚えてる人いるかな?
ヒップホップ界でも非常にたくさんの楽曲にサンプリングされ、有名曲の元ネタとしても知っておくべき楽曲の1つと言えるでしょう。激キャッチーでキュートな1曲は全ミュージックファンにオススメです。
関連作品紹介
Genius of Loveが収録されているアルバム
Tom Tom Club / Tom Tom Club

- Wordy Rappinghood
- Genius of Love
- Tom Tom Theme
- L’Elephant
- As Above, So Below
- Lorelei
- On, On, On, On…
- Booming and Zooming
- Under the Boardwalk
- Lorelei (Remix)
- Wordy Rappinghood (Remix)
- Genius of Love (Long Ver.)
サンプリングされた曲
Fantasy / Mariah Carey
5thアルバム『Daydream』からの1stシングル。この時登場したBillboardのシングルチャートは、史上初の女性歌手による初登場1位を獲得し、その後も8週連続1位を記録しました。また、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのチャートでも1位を獲得しています。
Return of The Mack / Mark Morrison
What’s Love Got to Do With It / Warren G feat. Adina Howard
Johnny B / Down Low
Niggaz Trippin’ / 2nd II None feat. AMG, DJ Quik & Hi-C
County Jail / Malow Mac feat. Mr. Capone-E
リリック・ボーカル部分のサンプリング
12秒からのこの冒頭部分の引用が特に多いですね
High Speed / 2pac + Outlawz
2pacは1:27~などのフックの部分使っていますね。
Only in California / Mack 10 feat. Ice Cube & Snoop Dogg
Snoopが2:19あたりから引用
Bop Gun(One Nation) / Ice Cube
Ice Cubeの名曲ではこちらの4:14あたりから