タイトルNo Diggity
アーティストBlackstreet feat. Dr. Dre & Queen Pen
プロデューサーTeddy Riley, William “Skylz” Stewart
収録アルバムAnother Level
リリース1996

No Diggityのレビューと解説

2ndアルバム『Another Level』からのリードシングルにしてビルボードシングルチャートで全米No. 1となった、彼ら最大のヒット曲。「ブラックストリートと言えばこの曲」というほどの知名度と人気を誇るこの曲ですが、色々と小ネタが多いのでトリビアをご紹介します。

当時メンバーはこの曲が嫌いだった

いきなり「え⁉︎」って感じですよね。BlackstreetのリーダーでプロデューサーのTeddy Rileyは元々この曲を、自身の所属するもう1つのグループであるGuyに歌わせようとしていました。

ところがGuyのメンバーであるAaron Hallが「イケてない」ということでレコーディングを拒否。これによりBlackstreetが歌うことになったのですが、Blakstreetのメンバーもなんと全員がこの曲を「好きではなかった」と話しています。

メンバー全員が『No Diggity』を好きじゃなかった。彼らはこの曲がヒットするか半信半疑だったから、俺にファースト・ヴァースを歌わせた。

SoulCultureインタビューにて

さらに本来は2pacに提供される予定だった

さらに「え⁉︎」な情報を。Dr. DreがフィーチャリングされているのにプロデュースがDreじゃないの変だと思いませんか?

むしろビートトラックはDre色が強く、僕はこの曲を聴いた時「Dreのプロデュース」だと思ったぐらいです。これにもわけがあります。

このビートは元々はDr. Dreが作り、当時同じレーベル(Death Row)に所属していた2pacに提供する予定でした。ところがDr. Dreは創立者であるにもかかわらずDeath Rowを去ってしまいます。

Death Rowから去ったものの、制作したNo Diggityの権利を持っていたDreは、権利ごとTeddy Rileyに提供。これをアレンジしてBlackstreetのNo Diggityをプロデュースという流れになったんです。

なのでDr. Dreを客演として迎えたんですね。

Suge Knightと2pacからディスられる

まだストーリーは続きますよ。Dr. DreがDeath Rowを去った理由は共立者であるSuge Knightとの不仲からですが、

  • DreがDeath Rowを去ったこと
  • Death Row在籍時に制作したNo DiggityをTeddyに提供したこと
  • そのNo Diggityが特大ヒットしたこと

でSuge Knightはブチギレ。そしてDeath Rowの看板アーティストだった2pacを使って報復曲を作成します。

それがMakaveli名義でリリースした『Toss it Up』です。

DreはDeath Rowを去っちまったな。あばよ。

変わり身の早いお前の行動は馬鹿げてるとしか思えないぜ。Death Rowを飛び出して、今度はどこへ行こうってんだ?

ハードコアなのは上辺だけかよ。熱でも計ってみろ。

コロコロ変わりやすいヤツはブラザーから軽蔑されるのさ

Toss it Upの一節

トラックはNo Diggityにそっくりですよね。元々はNo Diggityをサンプリングしたトラックだったらしいのですが、Blackstreet側が知的財産権の侵害行為とみなしてリリースの停止を訴え、酷似したトラックに作り直したそうです。

「Pay on, Play on, Play on 〜」のフレーズなんかはそのまんまですしね。さらにさらにこの曲のコーラスにはなんとGuyのメンバーでNo Diggityのレコーディングを蹴ったAaron Hallが参加

事情を知ってか知らずしてか、それともSuge Knightの圧力にやられたのか。いずれにしろいろんな事情があるNo Diggityなのでした。

No Diggityが収録されているアルバム

Another Level / Blackstreet

タイトルAnother Level
アーティストBlackstreet
レーベルInterscope
リリース1996
トラックリスト
  1. Black & Street Intro
  2. This Is How We Roll
  3. No Diggity feat. Dr. Dre & Queen Pen おすすめ
  4. Fix
  5. Good Lovin’
  6. Let’s Stay in Love
  7. We Gonna Take U Back
  8. Never Gonna Let You Go
  9. I Wanna Be Your Man
  10. Taja’s Lude(Interlude)
  11. My Paradise(Interlude)
  12. Deja’s Poem
  13. (Money Can’t)Buy Me Love
  14. Blackstreet(On the Radio) feat. Morris Baxter
  15. I Can’t Get You(Out of My Mind)
  16. I’ll Give It to You
  17. Happy Song
  18. Motherlude
  19. Lord Is Real

No Diggityにサンプリングした曲・元ネタ

Grandma’s Hands / Bill Withers

タイトルGrandma’s Hands
アーティストBill Withers

No Diggityをサンプリングした曲

Toss It Up / Makaveli feat. K-Ci & JoJo, Danny Boy and Aaron Hall

タイトルToss It Up
アーティストMakaveli feat. K-Ci & JoJo, Danny Boy and Aaron Hall

Quem Tava La? / Costa Gold feat. Marechal e Luccas Carlos

タイトルQuem Tava La?
アーティストCosta Gold feat. Marechal e Luccas Carlos

Shout for England / Dizzee Rascal & James Corden

タイトルShout for England
アーティストDizzee Rascal & James Corden

French Kissing / Sarah Connor

タイトルFrench Kissing
アーティストSarah Connor

It’s Amazing / Jem

タイトルIt’s Amazing
アーティストJem

Givin’ it Up / PC Groove Sensation

タイトルGivin’ it Up
アーティストPC Groove Sensation

この記事を書いた人

野口 銀河

Web制作会社と加工食品会社の代表取締役|「Webと飲食で地方創生」がビジネスコンセプト|元DJ・元バーテンダー・元高級レストランオーナー支配人|酒・音楽・ガジェット・旅行・古民家暮らし・スーツ好き|猫も好き|ハゲだけどとてもダンディです|YouTubeもやってます