ヒップホップ数珠繋ぎは編集長で元DJの銀河がおすすめの音楽を気まぐれで紹介するコーナーです。「温故知新」をキーワードにサンプリングの元ネタ、ヒップホップの歴史や文化を発信していきます。
今回はNAIKIのアルバム『ろくでなし』です。関連楽曲なんかも合わせて紹介しているので、お気に入りの楽曲、元ネタやサンプリングの経緯、ヒップホップの歴史や文化に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
ろくでなし / NAIKI

アルバム詳細
タイトル | ろくでなし |
アーティスト | NAIKI |
レーベル | LIKEIOD MUSIC WORKS |
リリース | 2017 |
レビューと解説
フルMVもYouTubeで公開中の『STORY』。ウェッサイクラシック『Playaz Need No Love / H-Bomb feat. Roger Troutman』直系の『Check』は同じく85年式のT-GETがトークボックスで、切れ味鋭いスクラッチは山梨を中心に活躍するG-Rap DJのU-FUNKが参加。
3曲目『85MC」ではブリブリベースのヘビーなビート上でこれまたブリブリの煙たいマイクリレーをこなすNAIKI → gu-Fee → RHYMA GOLDの85年式の3人。クレジットにはないけどタイトル的にもトークボックスは再びT-GETか?
ムーディーなピアノトラック上でGIPPERとともに魅惑の女を語る『キエル女』。TATSのシンギングも光るクルージングチューン『RIDE』。
ストリートからのラップでの成り上がりを意気込んだ『ろくでなしブルース』。獄中から相棒PONYへ向けた『親愛なるダチ』、からそのPONYとの共作『 NEXT』。
同郷の先輩VEGA-T、EXTRIDEと共に仲間との変わらない絆を歌った『brother』。神奈川のHALOGENと共に生まれ育った地元を歌う『故郷』。
浮遊感のあるトラック上で過去の思い出にしんみりと浸る『Back to Memory』。寂れてしまった街を寂しく思いながらも活気ある街に変えていきたいと歌う『My City』は個人的にもベストテイクです。
ラストは父親へ送ったシリアスな『贈る詩』。というフルボリュームの14曲。
地元と仲間を大事にしながら地元山梨ストリートからの成り上がりを目論むNAIKIの意志のこもったまさにヒップホップライフな1枚。
トラックリスト
- STORY
- Check feat.DJ U-FUNK & T-GET
- 85MC feat. gu-fee & RHYME GOLD
- キエる女 feat. GIPPER
- RIDE feat. TATS & FLAT-EIGHT
- ろくでなしブルース
- skit ~手紙~
- 親愛なるダチanswer song
- NEXT feat. PONY
- brother feat. EXTRIDE & VEGA-T
- 故郷 feat. HALOGEN
- back to memory
- My City feat. CHARLY
- 贈る詞
1. Story
6月の配信を待つのもいいですがDVDのついてくるCD盤を今ならゲトれますよ。ナイキ、ついについにのリリースおめでとう!
